組香遊びにうってつけ

旅館の源氏香では、夕方5時から聞香教室を毎日開いています。各客室はもちろんのこと、館内のいたるところでお香を楽しめる用意があります。リゾートエステも併設され、こちらも香りがテーマとなっています。もともと香りは神秘性があり、そこから宗教的な解釈が加えられるようになったわけですが(万国共通ですね。儀式には、言葉・音・明かり、闇などと並んで、香りも重要な役割を果たしています)、いまでは香水や漢方薬等にも使われ、精神と肉体の両方に作用すると考えられています。
このような、お香という装置を使い、「今」を閉め出す非日常性を、源氏香という旅館全体で作り出しているわけです。さすがに江戸時代の雅とまでは、いかないにしても。少なくともその辺で組香遊びの源氏香をやるよりは、よほど非日常性を体験できそうです。
とりあえず楽しめる +1 !



関連キーワード

関連ページ

旅館の源氏香と組香遊びの源氏香
愛知県知多半島の南端に、源氏香という旅館があります。ちょっと変わっている旅館で、お香がテーマになっています。なにやらフツーでない予感がしますが(笑)。お部屋はオーシャンビューだし、料理に温泉と、ま、ここまではフツーですよね。が、しかし、旅館の名前が源氏香というだけあって、おもてなしの手段がすべてお香がらみなんです。組香遊びの源氏香については後述しますが、ちょっと変わっている旅館・源氏香について、先
作為的に非日常性を旅する
窓の外の向こう側には、車、バス、電車、新幹線、飛行機などが、絶えず動きまわっています。窓のこちら側ではリモコンひとつでさまざまな電化製品等の電源が入ります。窓の外も内も、江戸時代とはまるきり違っているのです。しずかにお香をたいて何かをやるとすれば、それらを意識的に閉め出してしまわなければ、江戸時代ちっくな気分には浸れないでしょう。つまり閉め出すという作為的な行為がそこにはあるわけです。お香をたいて
組香遊びにうってつけ
旅館の源氏香では、夕方5時から聞香教室を毎日開いています。各客室はもちろんのこと、館内のいたるところでお香を楽しめる用意があります。リゾートエステも併設され、こちらも香りがテーマとなっています。もともと香りは神秘性があり、そこから宗教的な解釈が加えられるようになったわけですが(万国共通ですね。儀式には、言葉・音・明かり、闇などと並んで、香りも重要な役割を果たしています)、いまでは香水や漢方薬等にも
本格的な源氏香を体験するなら
もちろん、全国の香木店さんで行われている、組香遊びの源氏香を体験するも良しです。こちらは本格的な雅の世界ですね。きちんとナビゲーションしている香木店さんであれば、間違いないでしょう。ただ、組香遊びの源氏香を本格的に体験して、楽しいとか面白いとか、心身ともに、それなりに満足するためには、お香の嗅ぎ分けと同時に、紫式部『源氏物語』も、知っていなければいけません。いまの時代、源氏物語を通しで知っている人